エンディングノートのデジタル化のメリット・デメリットは?管理方法や使い分け方も紹介!

管理方法

手書きのエンディングノートもいいけれど、デジタルで残せたらもっと便利そう…そう思ったことはありませんか?

でも実際には、

「セキュリティが不安」

「家族が見つけられないかも」

と、踏み出せずにいる方も多いようです。

この記事では、デジタル化のメリット・デメリットをわかりやすく整理しながら、紙と組み合わせた使い方や家族への伝え方もご紹介しています。

この記事で分かること
  • エンディングノートをデジタル化する4つのメリット
  • デジタル化の注意点と対策方法
  • 紙保存との効果的な使い分け方
  • 安全に管理するための実践的なコツ
  1. エンディングノートをデジタル化するメリット
    1. メリット① 紛失や破損のリスクを減らせる
    2. メリット② 必要なときにすぐに取り出せる利便性
    3. メリット③ 家族や関係者と簡単に共有できる
    4. メリット④ 更新や修正がしやすく最新状態を保てる
  2. エンディングノートをデジタル化するデメリット
    1. デメリット① セキュリティ面の不安がある
    2. デメリット② 機器やサービスの不具合で開けない可能性
    3. デメリット③ 操作が苦手な人にはハードルが高い
    4. デメリット④ 紙のような「形」が残らないデメリット
  3. 紙保存とデジタル保存を効果的に使い分ける方法
    1. 紙保存のメリットとデジタル保存の弱点を補う方法
    2. クラウド保存・USB保存・外付けHDDの特徴比較
    3. 紙とデジタルを併用するベストな使い分け方3例
  4. エンディングノートをデジタル化する具体的な方法5選
    1. 方法① スマホのスキャンアプリでクラウドに保存
    2. 方法② パソコンでデジタル版エンディングノートを作成
    3. 方法③ 外付けHDDやUSBメモリに複数保存する
    4. 方法④ 専用のオンラインサービスを利用する
    5. 方法⑤ 紙とデジタル版を組み合わせて作成する
  5. デジタル化したエンディングノートを安全に管理するコツ
    1. セキュリティ強化のためのパスワード設定と暗号化
    2. 家族が見つけやすくするための管理方法5例
    3. 定期的に更新・バックアップを取る習慣をつける

エンディングノートをデジタル化するメリット

エンディングノートをデジタルで管理する方が増えてきています。

紙よりも便利に感じる部分が多い一方で、どんなメリットがあるのか具体的に知っておきたいですよね。

ここでは、私が実際に使って感じたメリットを中心に、日常生活に役立つ視点でご紹介します。

メリット① 紛失や破損のリスクを減らせる

紙のノートは水濡れや火災、引っ越しなどで失くしてしまう心配があります。

一方で、デジタル保存にすれば、クラウドやUSBにバックアップが取れるため、物理的な損傷から守ることができます。

私自身も、以前書いていた紙の暮らしメモを誤って捨ててしまい、大事なWi-Fi情報を失った経験があります。

その反省から、今はスマホのアプリにも情報を残すようにしています。

紙だと、どこに置いたか忘れることもありましたが、デジタルだと検索機能が使えるのも安心ポイントです。

メリット② 必要なときにすぐに取り出せる利便性

スマホやパソコンに保存しておけば、外出先でもサッと確認できるのが大きな利点です。

たとえば旅行中に娘から「家の鍵ってどこに置いてあるの?」と聞かれたとき、スマホを見ながらすぐに答えられて助かりました。

紙のノートを探す手間がないだけで、気持ちもずいぶんラクになります。

いつでも取り出せる安心感がある

スマホのメモアプリやクラウドサービスを使うと、家族に聞かれてもすぐ確認できるため、情報を探すストレスが減ります。

特に娘たちのように遠方に住んでいる家族にとっては、必要な情報をいつでも共有できる仕組みがありがたいようです。

メリット③ 家族や関係者と簡単に共有できる

紙のノートは1冊だけですが、デジタルならコピーして複数の人に共有することができます。

私は「暮らしメモ」としてまとめた情報を、Googleドライブの共有リンクで娘たちに送っています。

自分が不在でも、家族がすぐに確認できる安心感があります。

内容に変更があったときも、書き直す必要がなく、上書き保存するだけで済むのも便利です。

共有する範囲や内容は調整できますし、「全部見せるのはちょっと…」という場合は部分的に分けるのも手ですよ。

メリット④ 更新や修正がしやすく最新状態を保てる

紙のノートだと、一度書いたあとに訂正がしにくく、結局ぐちゃぐちゃになってしまいがちです。

その点、デジタルなら削除や追記も簡単で、きれいな状態を保てます。

私も最初は手書きで始めたのですが、何度も書き直すのが面倒で、結局アプリに切り替えました。

内容を最新の状態に保てることが、家族にとってもわかりやすく、安心につながると感じています。

エンディングノートをデジタル化すると、持ち運びや共有、更新のしやすさで暮らしの中に自然に馴染ませやすくなります。

特に家族との連携を重視したい場合、デジタルの柔軟さが大きな安心材料になります。

エンディングノートをデジタル化するデメリット

デジタル化は便利な一方で、

「ちょっと不安」

「自分に使えるかな」

と感じることもありますよね。

ここでは、私が感じたデジタル化の注意点や戸惑いを正直にご紹介します。

これから始める方が不安なく進められるよう、対策のヒントも一緒にお伝えしていきます。

デメリット① セキュリティ面の不安がある

クラウドやスマホに保存するということは、誰かに見られてしまうリスクもあるということです。

実際に、娘からも「パスワードとか、ちゃんと管理してる?」と心配されたことがありました。

私も最初は、不正アクセスや情報漏洩が心配でなかなか踏み出せませんでした。

ただ、今は

  • 見る人を限る
  • パスワードを分ける

という工夫で、安心して使えています。

私は「重要な情報ほど分散して保管する」というスタイルにしています。一か所にまとめすぎないのも、1つの安心材料ですね。

デメリット② 機器やサービスの不具合で開けない可能性

スマホやパソコンに不具合が起きたとき、せっかくの情報が開けなくなる可能性もあります。

例えば、アプリの提供が終了してしまう、スマホが壊れる、パスワードを忘れるなど、日常にありえるトラブルが心配です。

そんなときのために、私は

「紙に控えを取っておく」

「複数の媒体に保存する」

ようにしています。

一つの方法だけに頼らないことが、いちばんの対策になると感じています。

複数保存が安心のポイント
  • スマホとパソコンの両方に保存する
  • 紙に重要な項目だけメモしておく
  • 定期的に家族に共有して、万が一に備える

このように、デジタルの弱点を補う小さな工夫があるだけで、心配はずいぶん減らせます。

デメリット③ 操作が苦手な人にはハードルが高い

正直に言えば、私も最初は「アプリって難しそう」と感じていました。

特に新しいアプリをダウンロードしたり、保存先を選ぶ作業が苦手で、最初の一歩がなかなか踏み出せませんでした。

でも、使ってみると、意外とシンプルで、慣れてくると手書きよりもラクに感じる部分もありました。

「全部をデジタルでやろう」と思わずに、簡単なことから試すのがおすすめです。

私は最初、紙に書いた内容をスマホのカメラで撮って保存するだけでした。これなら誰でもできて、立派なデジタル化です。

デメリット④ 紙のような「形」が残らないデメリット

デジタルには便利さがある一方で、「形として残らない寂しさ」も感じます。

手書きの温かみや、棚にそっとしまっておける安心感は、紙ならではの良さですよね。

私の母も、空欄の多い手書きノートを残してくれましたが、その存在感がとてもありがたく感じました。

だからこそ、私は

「気持ちの部分は紙に残す」

「情報はデジタルにまとめる」

という併用スタイルにしています。

デジタル化には不安な点もありますが、工夫しながら取り入れれば、無理なく続けられる方法になります。

特に「完璧にやらなきゃ」と思わず、自分に合った範囲で試してみることが大切です。

紙とデジタル、それぞれにしかない良さがあります。

自分に合う形を見つけるための比較情報も見てみませんか。

紙保存とデジタル保存を効果的に使い分ける方法

エンディングノートを続けるうえで、紙とデジタルの両方をうまく使い分けるのはとても効果的です。

ここでは、それぞれの特性を活かしながら、使い分けるコツや保存先の選び方をご紹介します。

紙保存のメリットとデジタル保存の弱点を補う方法

紙のエンディングノートは、誰でも開けて、見たまま書き込める安心感があります。

一方で、デジタル保存はパスワード管理や操作のハードルがあります。

そこで私は、

「大切な気持ちや家族への言葉は紙で」

「手続き系の情報や変更が多い内容はデジタルで」

と使い分けています。

それぞれの良さを活かすことで、全体としてバランスの良いノートになります。

私も以前はどちらか一方に決めたほうがいいと思っていましたが、今は「分けて使えばいい」と思えたことで、気がラクになりました。

クラウド保存・USB保存・外付けHDDの特徴比較

デジタル保存といっても、保存方法はいくつかあります。

それぞれの特徴を知って、自分に合った方法を選びましょう。

保存方法特徴
クラウド(Googleドライブなど)インターネット接続があればどこでもアクセス可能。共有もしやすい。
USBメモリコンパクトで持ち運びがしやすい。オフラインでも使える。
外付けHDD大容量保存が可能。長期間のバックアップに向いている。

私はクラウドに保存しつつ、USBにもコピーを取っておくようにしています。

一つに頼らず、併用することで安心感がぐんと高まります。

併用保存のすすめ
  • デジタル:更新しやすい内容や一覧化しやすい情報
  • 紙:家族への思い、伝えたい言葉、万一の連絡先など

こうして用途に応じて使い分けることで、それぞれのメリットを最大限に活かせます。

紙とデジタルを併用するベストな使い分け方3例

実際にどんな使い分け方があるのか、3つの具体例を紹介します。

  • 例①:「日常の情報(Wi-Fi・鍵・連絡先)」はスマホのメモに、「家族への手紙」は紙に。
  • 例②:「持ち物リストや契約状況」はExcelで一覧化、「緊急連絡先カード」は紙で財布に。
  • 例③:「家の間取りや設備の使い方」は写真+クラウド、「保険証のコピー」は紙で保管。

このように、それぞれの役割を整理すると、無理なく続けられる形になります。

紙とデジタルの併用は、「どちらか」ではなく「どちらも」活かす柔軟な方法です。

自分に合ったバランスで取り入れることが、続けるコツになります。

エンディングノートをデジタル化する具体的な方法5選

デジタル化といっても、いきなり難しい作業をする必要はありません。

ここでは、実際に私が試したり、友人から教えてもらった「手軽に始められる方法」を5つご紹介します。

自分に合うスタイルから、気軽に取り入れてみてくださいね。

方法① スマホのスキャンアプリでクラウドに保存

紙のノートやメモをスマホで撮影してPDF化し、GoogleドライブやDropboxに保存する方法です。

私は、手書きメモをなくさないように、スマホで撮っておくだけでも安心感があります。

アプリによっては自動補正で読みやすくしてくれるので、とても便利です。

外出先でもすぐに見返せるので、ちょっとした買い物メモにも活用しています。

最初は娘に教えてもらいながら使い始めましたが、今では自分で毎月1回スキャンするのが習慣になっています。

方法② パソコンでデジタル版エンディングノートを作成

WordやExcelなど、普段使っているパソコンソフトで、暮らしメモを作る方法です。

私は項目ごとに色分けして、家の中の情報やサービスの連絡先を整理しています。

「冷蔵庫の電源コードの場所」

「よく使う業者さんの連絡先」

などをまとめておくと、家族にも役立ちます。

パソコンでの作業が苦手な方も、最初はテンプレートを使うと取りかかりやすいです。

Excelで暮らしメモを作るコツ
  • 1列目:項目名(Wi-Fi・電気契約・ペットなど)
  • 2列目:内容(IDや連絡先、手順など)
  • 色分け:項目ごとに色分けして見やすく

こうして整理しておくと、あとから家族が探しやすくなります。

方法③ 外付けHDDやUSBメモリに複数保存する

データをUSBや外付けHDDに保存しておくことで、インターネットに頼らず情報を手元に残せます。

私は毎月の更新後、必ずUSBメモリにバックアップを取るようにしています。

スマホやクラウドが使えない家族にも渡しやすいですし、緊急時の備えにもなります。

USBはコンパクトなので、家の引き出しにラベルを付けて保管しています。

ラベルには「母の暮らしメモ」と書いておくだけでも、娘たちはすぐ見つけてくれると思います。

方法④ 専用のオンラインサービスを利用する

最近は、エンディングノートに特化したオンラインサービスも登場しています。

項目があらかじめ用意されているので、質問に答えるように入力していくだけで自然と完成するのが特徴です。

私は使ったことはないのですが、スマホやパソコンが得意な方には便利な方法だと思います。

共有機能があるサービスもあるため、家族と分担して記入するのにも向いています。

方法⑤ 紙とデジタル版を組み合わせて作成する

「やっぱり紙も安心」という方は、デジタルとの併用をおすすめします。

私は、紙に書いたメモをスマホで撮ってクラウドに保存したり、逆にスマホの内容を紙に写しておいたりしています。

とくに大事な情報だけ2重で残すようにすると、どちらかを失っても大丈夫です。

この「組み合わせスタイル」が、今のところ一番しっくりきています。

エンディングノートのデジタル化は、方法を選べば誰でも手軽に始められます。

自分に合ったツールやペースで、できるところから試してみるのが一番のコツです。

デジタル化したエンディングノートを安全に管理するコツ

デジタル化の便利さを活かすためには、「どう管理するか」がとても大切です。

ここでは、私自身が実践している管理の工夫や、家族が迷わないようにするためのちょっとしたコツをご紹介します。

セキュリティ強化のためのパスワード設定と暗号化

まず大事なのがパスワードの設定です。

私は、暮らしメモ専用のフォルダに別のパスワードをつけて管理しています。

また、Googleドライブなどのクラウドサービスには2段階認証を設定して、外部からのアクセスを防いでいます。

パスワードそのものは紙にメモして、鍵付きの引き出しに保管してあります。

娘には「このノートに全部ヒントがあるからね」と伝えてあり、万が一のときもすぐに確認できるようにしています。

家族が見つけやすくするための管理方法5例

せっかく情報をまとめても、家族が見つけられなければ意味がありません。

「どこに何があるか」がひと目でわかる工夫をしておくと安心です。

  • ファイル名に「母の暮らしメモ」「〇年版」と明記する
  • デスクトップやスマホ画面にショートカットを作る
  • クラウドのURLをLINEなどで娘に送っておく
  • USBには目立つラベルを貼っておく
  • 紙のノートに「デジタル版あり」とメモしておく
家族への伝え方の一工夫

私は「困ったときはこのフォルダを開いてね」と、娘に一言伝えてあります。

あえてすべてを見せなくても、「ここにあるよ」と知らせておくだけでも充分役立ちます。

見せるタイミングや範囲は、それぞれの家庭に合わせて調整していけば大丈夫です。

定期的に更新・バックアップを取る習慣をつける

デジタルの良さは更新がしやすいことですが、逆に言えば「古い情報のまま」になることもあります。

私は、毎月1日に「暮らしメモの日」と決めて、見直すようにしています。

その際にバックアップもUSBに保存して、必ず2箇所以上に残すようにしています。

また、更新したら娘に「今月版に更新したよ」と一言だけLINEで伝えるようにしています。

エンディングノートのデジタル化は、管理の仕方ひとつで家族への安心感が大きく変わります。

大切なのは、続けやすい形にしておくことと、「伝えておくこと」です。

更新のタイミングを決めておくと、情報がいつも新鮮に保てます。

どれくらいの間隔で見直すのがいいのでしょうか。目安はこちらで紹介しています。