60代セカンドライフの趣味選びを解説!心と体に良いシニア人気ランキングを紹介!

趣味・健康

「退職したら、やりたいことをゆっくり楽しみたい」

そう思っていたのに、いざ時間ができると何をすればいいか分からない。

私も60歳で退職したあと、最初の数か月は家事とテレビだけで一日が終わってしまうことが多く、なんとなく気持ちが沈みがちでした。

でも、“趣味”がひとつできるだけで、毎日の楽しさや充実感が驚くほど変わってきます。

特に60代からのセカンドライフは、心と体の健康を守ることがとても大切。

この記事では、60代の私が実感した趣味の力と、無理なく始められる人気の趣味をランキング形式でご紹介します。

これからセカンドライフをどう過ごすか悩んでいる方に、少しでもヒントになれば嬉しいです。

セカンドライフ充実へ終活趣味を始める3つの理由

「趣味は余裕のある人のもの」と思っていた私が、終活をきっかけに本格的に趣味に向き合うようになったのには理由があります。

人生100年時代、60代からの“第2の人生”をどう過ごすかは、私たちの心と体、そして家族にとっても大きなテーマです。

ここでは、私が感じた「趣味が終活に必要な理由」3つに分けてお伝えします。

趣味が終活生活の質を高める科学的根拠

趣味に没頭する時間は、ストレスを軽減し、幸福度を高める効果があるとされています。

ある研究では、趣味のある高齢者はない人に比べて、うつ症状が出にくく、日常生活の自立度も高いという結果も出ています。

QOL(生活の質)を向上させる一手として、趣味はとても有効なのです。

私自身、趣味に打ち込むようになってから、気持ちの浮き沈みが減って、心が軽くなった気がしています。

心と体に良い60代からの趣味が健康寿命を伸ばす

筋肉と同じように、心も体も「使わないと衰える」もの。

読書や手芸、楽器などの脳を使う趣味は、認知症の予防効果があるとされています。

また、ガーデニングやウォーキングなどの軽い運動を含む趣味は、足腰の健康を保つのに役立ちます。

趣味を通して、自然と生活にリズムが生まれるのも大きなメリットです。

孤独防止と認知症予防につながる社会参加

定年後や子育て終了後は、どうしても人との関わりが減りがちです。

けれど、趣味を通じて人とつながることで、孤立や孤独感を防ぐことができます。

人と話すことは、脳の前頭葉を活性化し、認知症の予防にもつながると言われています。

地域の講座や趣味のサークルに参加するだけでも、新しい刺激と安心感が得られます。

失敗しないシニア趣味選び5大チェック

趣味を始めようと思っても、「長続きしなかったらどうしよう」「合わなかったら無駄になるかも」と悩むこともありますよね。

私もこれまでにいくつか挫折した趣味がありました。

そこで気づいたのが、自分に合った趣味には“選び方”にコツがあるということです。

以下の5つのチェックポイントを押さえることで、後悔しない趣味選びができます。

お金がかからない趣味で家計負担を抑える

長く続けるためには経済的な負担が少ないことがとても大切です。

道具代や月謝が高すぎると、続けるのが苦しくなってしまいます。

散歩・ガーデニング・読書・無料講座の受講など、初期費用ゼロでも楽しめる趣味はたくさんあります。

私は最初、道具を一式そろえた手芸に挫折しましたが、読書やガーデニングは無理なく続いています。

体に優しい趣味で無理なく継続

若い頃のように無理はできません。

座ったままでもできる趣味や、体への負担が少ない軽い運動を選ぶと、無理なく続けられます。

ヨガ、絵手紙、パズル、編み物などは、体力に自信がなくても取り組みやすいです。

一人でも仲間とでも楽しめる柔軟性

予定が合わない日もあるので、一人でも楽しめて、仲間とも共有できる趣味が理想です。

音楽、写真、園芸などは、一人の時間も大切にしつつ、発表会や交流の場も楽しめます。

そうした“ひとり+みんな”の両方がある趣味は、長く続けやすいです。

安全に始める準備と環境整備

ケガや事故のリスクがある趣味は、始める前に準備が必要です。

靴や用具の点検、活動場所の安全確認をしておくと、安心して取り組めます。

特にウォーキングや自転車は、道の状態や時間帯にも気を配るようにしています。

小さな目標設定で達成感を積み上げる

趣味は「上手になること」よりも、楽しみながら少しずつ進歩することが大事です。

「今日は10分だけ」「1週間で作品を1つ完成させる」など、小さな目標を立てると、達成感が積み上がってモチベーションも続きます

シニア趣味人気ランキングトップ3 心と体に効く

60代からの趣味は、楽しいだけでなく“健康にも良い”という視点で選ぶと、より長く続けやすくなります。

ここでは、シニア世代の間で人気が高く、心と体の両面に効果があるとされる趣味を、私の体験や周囲の評判もふまえてランキング形式でご紹介します。

第1位:ガーデニング:自然と触れ合い心を癒やす

自然に触れる時間は、ストレスを和らげ、心を落ち着かせる効果があります。

土をいじる、花の成長を見守る、水をやる…これらすべてが癒やしの時間になります。

ガーデニングは軽い運動にもなり、日光を浴びることでビタミンDの生成にもつながります。

庭がなくても、ベランダで鉢植えを楽しむだけでも十分です。

私は小さなプランターから始めて、今では季節の草花に囲まれる生活が心の支えになっています。

第2位:楽器演奏:脳と感情を活性化

音楽を演奏することで、脳の複数の領域が同時に刺激されます。

特に楽器は、耳・目・指・感情を一体にして使うため、集中力も鍛えられます。

私もバイオリンを再開したことで、「指が動くうちは大丈夫」と安心できるようになりました。

音楽仲間ができることで、社会参加のきっかけにもなります。

楽器演奏は脳にも良い影響を与える趣味の代表格です。脳活習慣としておすすめの趣味をもっと知りたい方はこちらも参考にしてみてください。

第3位:ウォーキング散策:お金をかけず体力アップ

何より手軽でお金がかからず、体力維持と気分転換の両方に効果的なのがウォーキング。

毎日決まった時間に歩くことで生活にリズムが生まれ、睡眠の質も良くなります。

「今日はこの道を通ってみよう」「公園の花が変わってきたな」など、小さな発見が喜びにもなります。

無理なく始められる最強の趣味といえるでしょう。

ウォーキングと組み合わせて筋トレも日常に取り入れると、より効果的に健康を守れます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

以下はシニアに人気の趣味ランキング表です。

順位趣味主な効果
第1位ガーデニング自然とのふれあいで心が安定、軽運動になる
第2位楽器演奏脳の活性化・感情の表現・集中力の向上
第3位ウォーキング体力維持・ストレス解消・日光でビタミンD

いずれも、心と体の両面にとても良い効果があります。

セカンドライフ趣味を見つける3ステップ

「自分には趣味がない」「何を始めたらいいのか分からない」という方も、あきらめる必要はありません。

趣味は“見つける”のではなく、“育てていく”ものだと私は思っています。

ここでは、自分に合った趣味と出会うためのステップを3つに分けてご紹介します。

過去の好きなことを棚卸し再発見

まずは、過去に好きだったこと・得意だったことを思い出すことから始めましょう。

子供の頃に夢中になったこと、仕事を離れてから恋しく感じたこと、なんとなく気になっていた分野など、どんな些細なことでも構いません。

私は中学生のときに習っていたバイオリンを思い出し、再開するきっかけになりました。

昔好きだったけど忙しくてやめていたこと、意外と今の自分にぴったりくることもありますよ。

今からできる体験ミニチャレンジ

思いついたものを一気に始めようとせず、“ちょっと試してみる”感覚で気軽に体験してみることが大切です。

近所のカルチャーセンターや、地域の公民館講座、体験イベントなどを活用すれば、数百円から1日体験できる趣味もたくさんあります。

「続かなかったらどうしよう」ではなく、「合わなかったら次を試せばいい」と考えると気が楽になります。

シニアサークル講座活用で仲間作り

趣味を続けるモチベーションの源は、「人とのつながり」です。

地元のシニアサークルや生涯学習講座は、仲間づくりの場としても最適です。

共通の趣味があると自然と会話も弾みますし、刺激にもなります。

特にひとり暮らしの方には、趣味を通じた人間関係が生活の安心感にもつながります。

私の体験談趣味が人生を楽しむ力になった

ここからは、私自身の体験を通じて「趣味が人生にどんな変化をもたらしてくれたか」をお話ししたいと思います。

趣味は単なる暇つぶしではなく、“生きがい”にもなり得るということを、60代になって初めて実感しました。

そのきっかけは、長い間遠ざかっていたバイオリンでした。

バイオリン再開が生きがいになった実例

私がバイオリンに触れたのは中学生のころ。

社会人になってからは忙しさにかまけて手放していたのですが、60歳を過ぎてから「また音を出してみたい」と思うようになりました。

近所の音楽教室に思い切って連絡をして、体験レッスンからスタート。

最初は指も動かず音もガタガタでしたが、「あの音をもう一度鳴らしたい」という思いだけで、コツコツと練習を重ねました。

バイオリンに集中している時間は、他のことを忘れられて、心が“無”になるような感覚があります。

小さな達成感を日々楽しむ方法

バイオリンに限らず、趣味を通して得られる“小さな達成感”は、日々の暮らしの大きな支えになります。

「今日は音がきれいに出せた」「前より指がスムーズに動いた」

そんな小さな進歩が、毎日に喜びをもたらしてくれます。

元気が出て、「また明日もやってみよう」と思えるようになります。

私は今、練習日をカレンダーにシールで記録しています。

それを見るたび、「ちゃんと続けられてるな」と自信が持てるようになりました。

まとめ:セカンドライフは趣味で心体を支える終活

これまで見てきたように、60代からのセカンドライフを豊かに過ごすには、趣味が心と体の両方を支える柱になります。

楽しみながら心を整え、動きながら体を守る。そんな習慣が、終活の一環として私たち自身を助けてくれます。

趣味に年齢の制限はありません。

今の自分にできる範囲から、少しずつ始めてみることが何より大切です。

今日始める一歩が未来の自分を守る

趣味は「大きな決意」で始めるよりも、「ちょっと気になったからやってみる」くらいの軽さで始めたほうが続きます。

私も、バイオリンの再開は本当に些細なきっかけでした。

その一歩が、人生の後半を豊かにする大きな一歩になることもあるのです。

「こんなことで?」と思った小さな行動が、気づけば毎日の楽しみになっていること、ありますよ。

好きなことを増やす終活で子供の負担を減らす

元気でいる時間が長ければ、それだけ子供の負担も少なくなります。

特に、認知症や寝たきりを防ぐためには、心と体を同時に動かす習慣が重要です。

趣味はその最適な方法のひとつ。

好きなことを増やすことは、自分のためだけでなく、家族の安心にもつながる終活になるのです。

セカンドライフは“やりたいことを増やす”時間にする——その積み重ねが、人生後半を輝かせてくれます。