「終活」という言葉に、どこか漠然とした不安を感じながらも、何から始めればいいかわからない。
そんな気持ちを抱えていた私が、65歳で思い切って受講したのが「終活アドバイザー講座」でした。
受講を通じて得た知識や視点は、自分の終活だけでなく、娘や友人を支えるためにも本当に役立つものでした。
この記事では、講座を受けて気づいたこと、学んだ内容、そして日常でどう活かしているのかを体験談としてまとめました。
60代からの終活を「前向きな学び」として始めたい方に、きっとヒントになると思います。
60代が終活アドバイザー講座を選んだきっかけと目的
私が終活アドバイザー講座に申し込んだのは、65歳という節目の年を迎え、自分の暮らしや将来に漠然とした不安を感じていたからです。
「何をどう備えればいいのか?」という疑問を、体系的に学びたいと思ったのがきっかけでした。
ここでは、私自身が感じた3つの不安と、受講を決めた理由について具体的にお話しします。
自分の終活に感じた3つの不安と解決策探し
私が抱えていた不安は、主に次の3つでした。
- エンディングノートを書きたいけれど、どう書けばいいかわからない
- 相続や手続きで娘に迷惑をかけないよう準備したい
- 万一のとき、誰に何を頼めばいいか整理できていない
これらの不安をひとつずつ解消するためには、「体系的に終活を学ぶ機会が必要」だと考えるようになりました。
独学では拾いきれない情報や、実例に基づいた知識が手に入るのが、講座受講の大きなメリットだと感じました。

講座を受ける前は「こんな歳で今さら勉強なんて…」とためらいましたが、実際には60代以降の受講生が多く、気持ちもすぐに前向きになれました。
子どもや友人を支えたい思いが受講の原動力
自分自身の備えはもちろんですが、もうひとつ大きかったのは、娘や同年代の友人に正しい情報を伝えられるようになりたいという思いでした。
特に娘は独身で、将来ひとりで私の手続きを担うかもしれない立場。
何をどうすればいいかをあらかじめ教えておけたら、少しでも負担が減るのではないかと思ったのです。
また、近所の友人からも「終活って何からやればいいの?」と聞かれることがあり、自分の経験を役立てられる場があればと思いました。
- 自分の不安を整理し、安心を得たかった
- 娘に負担をかけないよう備えたかった
- 友人や周囲にアドバイスできる知識を持ちたかった
今では、受講して本当によかったと心から思っています。
終活アドバイザー講座の流れと学べる内容体験レポート
講座は2日間で構成されていて、座学とワークをバランスよく取り入れたカリキュラムでした。
「ただ知識を詰め込むだけでなく、自分の終活に落とし込めるように設計されていたこと」が、受講して感じた最大の特徴です。
ここでは、私が実際に受講した2日間の流れと、印象的だった内容についてご紹介します。
1日目は終活全体像とエンディングノート作成演習
初日は、終活の基本的な考え方から始まり、エンディングノートの書き方を学ぶことが中心でした。
講師の方が「ノートは完璧を目指さなくていい」と繰り返していたのが印象的でした。
私もその言葉に背中を押され、その日のうちに2ページ分を書き進めることができました。
講座中に手を動かして「書く」時間があると、学んだことがすぐ自分の行動に結びつくと感じました。

私は「家族へのメッセージ」の欄で涙が止まらず、講師や隣の受講者の方と気持ちを共有できたことが、心に残っています。
2日目は相続・介護・死後事務の実務ワーク
2日目はより実務的な内容で、相続の基礎知識、介護制度の使い方、死後の手続きについて学びました。
特に印象に残ったのが、「法定相続人の確認ワーク」と「死後事務のチェックリスト演習」です。
「あ、うちはこういうケースか」と自分に当てはめながら学ぶことで、知識が現実の自分ごととして理解できるようになりました。
受講後アンケートで理解度が25%向上した結果
講座終了後には理解度チェックのミニテストとアンケートがあり、受講前と比べて理解度が25%以上上がったという結果が出ました。
同じ受講生の中には、「この2日間で、自分の終活が一気に前に進んだ」と話す方も多くいました。
- エンディングノートの効果的な書き方
- 相続の基礎知識とトラブル回避法
- 介護保険制度と事前準備のポイント
- 死後の事務手続きと委任の方法
2日間の講座でしたが、学びの濃さは想像以上で、「もっと早く受けておけばよかった」とさえ思いました。
学んだ知識を自分の終活と家族支援に活かす実例
終活アドバイザー講座で得た知識は、学んで終わりではなく、その後の私の暮らしや家族との関わりに大きく影響しました。
「知っている」だけでなく、「活かすこと」ができて初めて、終活の学びは本当の力になるのだと実感しています。
ここでは、私自身が講座後に行った実際の取り組みをご紹介します。
エンディングノート完成率がゼロから100%へ
講座受講前は、エンディングノートを買っただけで白紙のままでした。
でも講座を受けたその週末に、講師から教わった「書きやすい順番」に沿って書き始めると、スムーズに手が進みました。
気づけば1週間で9割、2週間後には全ページが埋まるほどになり、娘にも「必要なときはここにあるよ」と伝えることができました。
一気に完璧を目指さなくても、まず1ページ埋めることが自信とモチベーションにつながります。

特に「財産情報」「医療の希望」の欄は、自分でも頭の中が整理できて安心感が生まれました。
家族へのアドバイスで手続き時間を半減できた
講座で学んだ内容をもとに、義姉の相続手続きのときに代理として動いたことがありました。
そのとき私は相続関係説明図をあらかじめ作成し、必要書類を一つずつリストアップしてから市役所や銀行へ行きました。
結果、手続きは想定よりも半分以下の時間でスムーズに完了。
窓口の方にも「よく準備されてますね」と言っていただけて、講座の学びが確かなものだったと実感しました。
- エンディングノートの完全記入
- 家族の相続手続きを効率化
学んだことを誰かの役に立てるという経験は、私自身の生きがいや自信にもつながりました。
終活アドバイザー資格を仕事やボランティアで活かす方法
終活アドバイザーの資格は、自分自身のためだけでなく、ちょっとした収入や地域貢献に活かせるチャンスもあります。
60代以降の第2の活動として、資格を活かす選択肢があることは、私にとって新しい希望でもありました。
ここでは、私が実際に見聞きした3つの活かし方をご紹介します。
ブログ副業で収入を得るまでの流れ
講座受講後、私は無料のブログサービスを使って、週に1回、自分の体験談や講座内容をもとに「終活」に関する記事を書き、アフィリエイト収入を少しずつ得るようになりました。
最初の3か月は収入ゼロでしたが、半年後には安定して月数千円程度の収入に。
書くことが苦手でも、「伝えたい気持ち」があれば、読者にはきちんと届くのだと実感しました。

ブログの読者から「ノートを書き始めました」というメッセージをもらったとき、本当にうれしかったです。
自治体の終活支援員登録で活動先を広げる
私の地域では、シニア向けの市民講座や福祉イベントで、終活支援員が講師や相談員として関わっています。
講座を修了し、市の福祉課に支援員登録を済ませると、年に2〜3回の相談会に参加でき、資格があることで、資料づくりや講座運営にも関われるようです。
上位講座受講で専門領域を深めるステップ
終活アドバイザー講座には、上位資格(シニアライフカウンセラーなど)もあります。
相続や介護に特化した学びを深めることで、専門分野に進む人や、より高単価なセミナー講師として活動する方もいるようです。
- ブログやSNSで情報発信して副収入につなげる
- 地域活動や支援員として経験を積む
- 上位講座に進んで専門性を強化する
「資格は取って終わり」ではなく、「どう使うか」で自分の世界が広がるのを感じました。
他の終活資格と比較して分かる講座選びのポイント
終活に関する資格講座は複数ありますが、それぞれ特徴や得意分野が異なります。
内容・費用・学び方を比較することで、自分に合った講座が見えてきました。
私が検討した中で印象に残った違いを、以下にご紹介します。
カリキュラム内容と費用期間の一覧比較
終活アドバイザー講座は、2日間で完結する手軽さと実務的なカリキュラムが特徴です。
一方、他の講座では、約1か月〜3か月かけて学ぶ通信制の資格もあり、より深掘りした内容が提供されている場合もあります。
講座名 | 期間 | 費用 | 特徴 |
---|---|---|---|
終活アドバイザー | 2日間 | 約2万円 | 短期集中・実用的 |
シニアライフカウンセラー | 1か月 | 約4万円 | 中級向け・心理面も学ぶ |
終活ガイド検定 | オンライン即日 | 約1万円 | 初心者向け・入門的 |

私は費用と期間のバランス、そして「自分の終活にすぐ使えるか」を重視して、終活アドバイザー講座を選びました。
オンラインか対面か学び方の向き不向き
対面講座は講師に直接質問できるメリットがありますが、移動やスケジュール調整が難しいというデメリットもあります。
一方、オンライン講座は自宅で受講できる利便性があり、録画視聴が可能な講座も多く、復習にも役立ちます。
「人との交流を重視する人は対面」「自分のペースで学びたい人はオンライン」が向いていると思います。
私は最初、オンラインで受講しましたが、修了後に対面セミナーにも参加して、両方の良さを感じることができました。
費用や期間は?終活講座を始める前に知りたいこと
講座を始める前に気になるのは、やはり受講費用や学ぶ時間のことですよね。
60代の私でも無理なく取り組めた理由は、「経済的にも時間的にもハードルが低かったから」です。
ここでは、実際に確認しておいて良かった点をまとめました。
受講費用目安と分割払いの有無
終活アドバイザー講座の受講料は、全国共通で約2万円ほどでした。
私はテキストと認定料込みの一括支払いを選びましたが、講座によっては分割払いが可能な場合もあります。
事前に公式サイトや事務局に確認するのがおすすめです。

私はクレジットカードのポイントも貯まるので、一括払いを選びました。意外とこうした支払い方法も工夫次第でお得になります。
60代でも無理なく学べるスケジュール例
終活アドバイザー講座は、土日2日間で完結する短期集中型。
私は週末の予定を空けて、午前10時から午後4時までの講義に集中できました。
もし平日が空いていれば、平日開催の回や夜間のオンライン講座を選ぶこともできます。
スケジュールの選択肢が多い講座を選べば、年齢や体調に合わせて無理なく取り組めます。
60代以降の学び直しは「疲れすぎない」ことも大事。2日間集中型なら気力も保ちやすくおすすめです。
まとめ:学び直しで不安を安心に変える60代の終活術
終活アドバイザー講座を通じて、「終活=不安な老後の備え」ではなく、「自分らしく生きるための学び」だと実感しました。
60代という節目だからこそ、心と生活を整えるチャンスでもあると感じています。
今日からできる情報収集と準備チェックリスト
- 終活アドバイザー講座の公式サイトをチェック
- エンディングノートを1ページだけでも書いてみる
- 終活に関する書籍やブログを1つ読む
- 友人や家族に「終活って考えたことある?」と話してみる
小さな行動が積み重なることで、不安は次第に安心に変わっていきます。

私も最初は一歩が重たかったのですが、「試しに資料だけ取り寄せてみよう」と思った瞬間から動き出せました。
学んだ知識が自分と家族の未来を守る
終活を学ぶことで、自分自身の選択肢が広がり、家族にも安心を与えられることに気づきました。
特に一人暮らしの私にとって、遠方にいる娘に迷惑をかけたくないという気持ちは強くあります。
講座で学んだ内容を活かして、書類の整理や情報の見える化が進んだ今、気持ちにもゆとりが生まれました。
これからも自分らしい終活を続けながら、必要な情報を発信していきたいと思います。
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